ケンカ+理解×大好き=友情

あっちゃんは、今もユナちゃんの彼氏であるかのように、ぬくもりのある声音で話した。

「うん。みいちゃんの言う通りかもしれない。マナツもそう言ってたし。

でも俺は、ユナはそういうヤツじゃないって信じてる。

おこづかいは両親からたくさんもらってるはずだし、金には困ってなかったから、ウソついてまで貧乏な俺からふんだくる理由もないし……。


これは想像だけど、ユナはマナツに指示されて俺に近付いたんだ。

マナツは5月くらいから、サークルの先輩たちに誘われてパチンコ屋に行くようになったんだけど、アイツはバイトしてるわけでもないし、親にもらえる小遣いの額も決まってたから、パチンコで負けて金に困ってたらしい。

機種にもよるけど、パチンコとかスロットって、たった10分で3千円無くなるから。

ウチのクソ親父が言ってた」

あっちゃんがお父さんを嫌いになったのも、ギャンブルが原因だったね……。

ミサキはそれを聞いて、こう尋ねた。

「そこまで分かってるなら、何でマナツにそう言わなかったの?

そんなヤツと付き合ってても、ユナは不幸になるだけじゃん。

他の男の金をアテにするような男と付き合って、ユナは何が楽しいの? 意味不明……。

あっちゃんが本気になれば、マナツからユナを奪えたかもしれないんだよ?」

「そう思って、期待した瞬間もあるよ。

ユナを振り向かせようって、やれることは全部やった。

でも、ダメだった……。

ユナは最後に、マナツを選んだ」

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