ケンカ+理解×大好き=友情
「そんな……。私には分かんない……。
あっちゃんもバカだけど、ユナはそれより重症だね……」
ミサキはため息混じりに言った。
私も、あっちゃんの話したことが理解出来るような出来ないような、妙な気分だ。
マナツの性格をよく知らないからかもしれないが、どういう角度から見ても、マナツよりあっちゃんの方がいい男に決まってる。
なのにユナちゃんは、なぜマナツを選んだの……?
『アマネのことを好きになろうと頑張ってみた。
でも、ダメだったんです』
ユナちゃんの言葉を思い出して憂鬱になった。
「これは俺の情けない意地かもしれないけど、ユナはきっと、マナツにすがりたかったんだ。
金を欲しがってたマナツの計画に乗って俺に近付いたのも、一生懸命マナツを引き止めたくてやったことなんだと思う。
追い詰められて、色んなモン見失ってたんだろな」
「…………」
何と言っていいのか分からなくて口を閉じる私とミサキを交互に見やってから、あっちゃんは話し続けた。
「みいちゃんの言うように、悪意で騙されてたんだとしても、かまわない。
短い間だったけどユナの彼氏でいられた。一時だけでもユナの心の支えになれた。それでいい……。
ユナにとって、マナツのそばにいることが一番の幸せなら、俺はもう、何も言えない」