リスタート ~最後の恋を始めよう~ 【前編】
まずは、明らかにゴミでしかないものを、明子はゴミ袋に放り込みながらまとめた。
ビンや缶のベットボトルやら
コンビニ弁当のケースやら。
スナック菓子の袋やら。
消費期限の過ぎたおにぎりやら、パンやら。


(ゴミ屋敷か!)
(あたしの部屋はっ)


家庭用ゴミ袋に、どんどんと放り込まれるゴミの量に唖然となりながら、明子はひたすら、ゴミを集める作業を続けた。
未開封のスナック菓子やおつまみ系の数々は、ひとまず、空いていた小ぶりのダンボール箱にまとめて退避。


(処分方法は……)
(まあ、あとで考えよう)
(会社に持って行って、おやつの差し入れと偽って、食べさせてしまうという手もあるね)
(むふふ)
(みんな喜んで、食べてくれるだろうから)
(とにかく、絶対に、家でお菓子は禁止)
(そう)
(禁止するの!)
(平日、は)
(へへへ)


握った拳で気合を入れて、そうしっかりと、明子は誓いをたてる。
平日に限定している時点で、かなり甘い決意だということには、明子はあえて気付かないふりをした。
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