リスタート ~最後の恋を始めよう~ 【前編】
どう見ても明子が履けるスカートではない。
丈は十分だけれど、多分、ウェストなんて、十センチメートルは足りない。
気になっては手に取り眺めてはいたものの、着られないものを買ったところでねと、そう自分を諭して手離した。
(仮に、サイズがぴったりだとしてもだよ)
(こんなスカートを、いったい、いつ履くのよ?)
(会社には、さすがに無理だしさ)
(休日なんて、ほぼ家で、ゴロゴロしているだけなのに)
そう諦めて、引かれる後ろ髪を断ち切って店を出ようとしたが、ダメだった。
諦められなかった。
欲しいという欲求に、負けた。
そこそこに、いい値段の代物だったが、仕事で結果を残した自分へのご褒美と、そう思うことで明子は自分を納得させた。
そんな葛藤の末に買い求めてきたものが、ソファーの下で眠っていたのだ。
(多分)
(おそらく)
(きっと)
(半年以上)
(ここで、眠っていたわよね)
(ありえねぇぇーっ)
信じられないその失態に、明子はまた天を仰ぐようにして呻き、そして閃いた。
丈は十分だけれど、多分、ウェストなんて、十センチメートルは足りない。
気になっては手に取り眺めてはいたものの、着られないものを買ったところでねと、そう自分を諭して手離した。
(仮に、サイズがぴったりだとしてもだよ)
(こんなスカートを、いったい、いつ履くのよ?)
(会社には、さすがに無理だしさ)
(休日なんて、ほぼ家で、ゴロゴロしているだけなのに)
そう諦めて、引かれる後ろ髪を断ち切って店を出ようとしたが、ダメだった。
諦められなかった。
欲しいという欲求に、負けた。
そこそこに、いい値段の代物だったが、仕事で結果を残した自分へのご褒美と、そう思うことで明子は自分を納得させた。
そんな葛藤の末に買い求めてきたものが、ソファーの下で眠っていたのだ。
(多分)
(おそらく)
(きっと)
(半年以上)
(ここで、眠っていたわよね)
(ありえねぇぇーっ)
信じられないその失態に、明子はまた天を仰ぐようにして呻き、そして閃いた。