リスタート ~最後の恋を始めよう~ 【前編】
「どうすりゃいいんだ、あのお嬢様。ホントにさっぱり判らねえ。なにを考えているんだが」
「ふふふ。牧野さんをそこまで困らせるなんて、ある意味最強ですね」
「笑ってねえで助けろよな。意識レベルの摺り合わせは今日できたってことで、これからは意図的に遠慮なく、お嬢様を牽制して追い払ってくれていいから」
「いやですよ、そんなこと。面倒くさいし、厄介だし、疲れるじゃないですか」
「そんなこと言わないで、助けろや」
頼む。この通り。
そう言って手を合わせる牧野に、明子はえーっと、さも嫌そうに顔を顰めながら、仕方ない人だなあと零す。
内心、その役目を与えられ、密かに喜んでいる卑しい自分には、目を瞑って見ないことにした。
「今まで通り、コーヒーを淹れてきたり、机を片付けたりくらいのことしか出来ませんよ?」
「それで十分。なんなら、昼の弁当、作って来い」
余りにも尊大なその物言いに、明子は「ふざけるなっ バカッ」と噛みついた。
「ふふふ。牧野さんをそこまで困らせるなんて、ある意味最強ですね」
「笑ってねえで助けろよな。意識レベルの摺り合わせは今日できたってことで、これからは意図的に遠慮なく、お嬢様を牽制して追い払ってくれていいから」
「いやですよ、そんなこと。面倒くさいし、厄介だし、疲れるじゃないですか」
「そんなこと言わないで、助けろや」
頼む。この通り。
そう言って手を合わせる牧野に、明子はえーっと、さも嫌そうに顔を顰めながら、仕方ない人だなあと零す。
内心、その役目を与えられ、密かに喜んでいる卑しい自分には、目を瞑って見ないことにした。
「今まで通り、コーヒーを淹れてきたり、机を片付けたりくらいのことしか出来ませんよ?」
「それで十分。なんなら、昼の弁当、作って来い」
余りにも尊大なその物言いに、明子は「ふざけるなっ バカッ」と噛みついた。