リスタート ~最後の恋を始めよう~ 【前編】
「白羽の矢って……。コンサルSEの、ですか?」
「だよ」
「どうして、私が」
「そのあたりは、それこそ俺も100パーセント推測でしか喋れねえから勘弁。下手なこと吹き込んで、先入観を持たせたくないし」
「本部長自身が、確かめに来たってことも推測なのに、話したじゃないですか」
「それは、ある程度、確信も確証もあっての推測だからな。言っただろ。手を組むって。ある程度は、お互いの手の内を見せているからな。それくらいは、なんとなく見当は付く。でもな、どうしてお前に目をつけたのかって理由は、今のところ、まったく確信も確証もないあてずっぽ。だから、勘弁。な?」
ほれ、食べろという牧野に、明子は思い出したようにのろのろと箸を勧めた。
「簿記の話だの、昇進の話が本部長の口から出たって事は、ひとまず、合格のラインはクリアしたってことだと思うぞ」
だから、まじめに考えろよと、牧野はそう諭すように明子に言い聞かせた。
(いったい、どんな陰謀に、巻き込まれてるの)
(あたし?)
(やだなあ)
そう思うと、明子の口からはため息しか零れてこなかった。
「だよ」
「どうして、私が」
「そのあたりは、それこそ俺も100パーセント推測でしか喋れねえから勘弁。下手なこと吹き込んで、先入観を持たせたくないし」
「本部長自身が、確かめに来たってことも推測なのに、話したじゃないですか」
「それは、ある程度、確信も確証もあっての推測だからな。言っただろ。手を組むって。ある程度は、お互いの手の内を見せているからな。それくらいは、なんとなく見当は付く。でもな、どうしてお前に目をつけたのかって理由は、今のところ、まったく確信も確証もないあてずっぽ。だから、勘弁。な?」
ほれ、食べろという牧野に、明子は思い出したようにのろのろと箸を勧めた。
「簿記の話だの、昇進の話が本部長の口から出たって事は、ひとまず、合格のラインはクリアしたってことだと思うぞ」
だから、まじめに考えろよと、牧野はそう諭すように明子に言い聞かせた。
(いったい、どんな陰謀に、巻き込まれてるの)
(あたし?)
(やだなあ)
そう思うと、明子の口からはため息しか零れてこなかった。