リスタート ~最後の恋を始めよう~ 【前編】
冷蔵庫の前で、魔法に掛かるのを待ったところで無駄だった。
どうがんばっても、なにかを作って食べようという気力は全く沸かず、朝ご飯になりそうな物をコンビニエンスストアで買ってこようと、明子は簡単に身支度を整えた。
何度も、冷たい水を顔を叩きつけて、顔の浮腫みをなんとかごまかす。
膝丈の落ち着いたグリーンのニットワンピースを着て、少しばかり透け感のある薄手のタイツを穿いた。
フローリングの床なので、素足のままでは朝晩ともなると、やや足が冷える。
帰ってきたら、そろそろホットカーペットを敷いておこうかなあ、などと考えた。
ヘアオイルを手にとってハンドブローで髪はざっくりと整えて、寝癖対策のニット帽を被った。
(まあ、コンビニなら、こんな感じでいいかな)
近所とはいえ、誰に会うか判らない。
長年住んでる場所だから、それなりに顔見知りもできる。
一応、見られる程度に整えた身なりになっているかを鏡で確認していると、何かがドアに当たる音がして、明子はその物音に身を竦ませた。
激しい物音ではないけれど、少しだけ、恐怖で胸が早鳴った。
(なにか、いる?)
ドアに少し近づいて、そのまま、外の様子を窺った。
ドアを開けようかどうか明子が悩んでいると、突然、携帯電話が音をたて、明子は思わず小さな悲鳴を上げた。
牧野からだった。
一人の心細さもあって、なにも考えずに、明子は携帯電話出た。
どうがんばっても、なにかを作って食べようという気力は全く沸かず、朝ご飯になりそうな物をコンビニエンスストアで買ってこようと、明子は簡単に身支度を整えた。
何度も、冷たい水を顔を叩きつけて、顔の浮腫みをなんとかごまかす。
膝丈の落ち着いたグリーンのニットワンピースを着て、少しばかり透け感のある薄手のタイツを穿いた。
フローリングの床なので、素足のままでは朝晩ともなると、やや足が冷える。
帰ってきたら、そろそろホットカーペットを敷いておこうかなあ、などと考えた。
ヘアオイルを手にとってハンドブローで髪はざっくりと整えて、寝癖対策のニット帽を被った。
(まあ、コンビニなら、こんな感じでいいかな)
近所とはいえ、誰に会うか判らない。
長年住んでる場所だから、それなりに顔見知りもできる。
一応、見られる程度に整えた身なりになっているかを鏡で確認していると、何かがドアに当たる音がして、明子はその物音に身を竦ませた。
激しい物音ではないけれど、少しだけ、恐怖で胸が早鳴った。
(なにか、いる?)
ドアに少し近づいて、そのまま、外の様子を窺った。
ドアを開けようかどうか明子が悩んでいると、突然、携帯電話が音をたて、明子は思わず小さな悲鳴を上げた。
牧野からだった。
一人の心細さもあって、なにも考えずに、明子は携帯電話出た。