リスタート ~最後の恋を始めよう~ 【前編】
(さて、どうしようかな)
泣き腫らした目をタオルで冷やしながら、お腹が減ったと騒ぎ始めてきた虫を、まだ大丈夫だからと宥めて騙しているのも限界と、明子も悟った。
(なんか、あったっけ?)
起きたときは、朝ご飯を作る気力は全くなく、冷蔵庫の中など、ほとんど確認していなかった。
土曜の買い出しに行けなかった日曜の冷蔵庫には、ロクなものはないだろうけれどと思いながら確認すると、水曜日に作ってストックしておいた、豚肉の佃煮もどきが残っていた。
(冷凍うどんも、入っていたよね)
(よし)
(これと野菜を炒めて、焼きうどんを作ろう)
(うん)
(それと、もやしのスープ)
(で、いいかな)
使えそうな食材を出して冷蔵庫を閉めると、笑っている『関ちゃん』と目が合った。
(危うく、あの夜あなたと交わした、あのかたい誓いを忘れて、コンビニ弁当生活に、また戻ってしまうところでした)
(ごめんなさい)
ごんと額を冷蔵庫にぶつけるようにして、明子はペコリと頭を下げる。
(ご飯、作ります)
(はい)
(ちゃんと、正しい食事、します)
(はい)
(だから、見捨てないでね)
そんな誓いも新たに、明子は鼻歌を歌いながら、朝ご飯と呼ぶにはあまりにも遅い時刻の朝ご飯を、二人分、作り始めた。
泣き腫らした目をタオルで冷やしながら、お腹が減ったと騒ぎ始めてきた虫を、まだ大丈夫だからと宥めて騙しているのも限界と、明子も悟った。
(なんか、あったっけ?)
起きたときは、朝ご飯を作る気力は全くなく、冷蔵庫の中など、ほとんど確認していなかった。
土曜の買い出しに行けなかった日曜の冷蔵庫には、ロクなものはないだろうけれどと思いながら確認すると、水曜日に作ってストックしておいた、豚肉の佃煮もどきが残っていた。
(冷凍うどんも、入っていたよね)
(よし)
(これと野菜を炒めて、焼きうどんを作ろう)
(うん)
(それと、もやしのスープ)
(で、いいかな)
使えそうな食材を出して冷蔵庫を閉めると、笑っている『関ちゃん』と目が合った。
(危うく、あの夜あなたと交わした、あのかたい誓いを忘れて、コンビニ弁当生活に、また戻ってしまうところでした)
(ごめんなさい)
ごんと額を冷蔵庫にぶつけるようにして、明子はペコリと頭を下げる。
(ご飯、作ります)
(はい)
(ちゃんと、正しい食事、します)
(はい)
(だから、見捨てないでね)
そんな誓いも新たに、明子は鼻歌を歌いながら、朝ご飯と呼ぶにはあまりにも遅い時刻の朝ご飯を、二人分、作り始めた。