リスタート ~最後の恋を始めよう~ 【前編】
「聞きたくないって顔だな」
図星を指されて、明子は顔を伏せた。
気持ち、唇を噛み締める。
「だから、牧野も見せたくないんだ。君に。自分のそういう部分をね」
その言葉に、視線を上げて窺うような目で島野の横顔を明子は見つめた。
「君には、嫌われたくないから。だから、やんちゃな男の子ていどの部分しか、君には見せられないんだ。君のお堅い貞操観念に、君の前では合わせているんだよ」
そう言われて、初めて、いろいろと思い当たることがあることに、明子は気付いた。
昨日。シャツから僅かに覗いた胸板にすら、明子は目のやり場がないと困惑してしまうくらい、これまで牧野から性的なものを感じることなど、明子はなかった。
膝枕で寝ていても、胸が高鳴って困っていたが、それ以上、明子の体に触れてくるようなことはなかったから、いつの間にか安心していた。
本当に、明子の足に頭だけに乗せて寝いてるのだ。それだけだった。
もしも、少しでも不埒な悪戯を仕掛けられていたら、明子は悲鳴を上げて逃げ出し、二度と牧野に膝を貸すようなことはしなかったとそう思う。
「教えてあげようか。あいつの、生々しい部分も」
自分の太腿の上に置いてあった明子の右手を捉えるように、島野は自分の左手をその上に重ね置いた。
そのまま。
指先がするりと、明子の内腿に触れる。
明子の口から悲鳴が上がる。
瞬く間に、体を硬くして、その手を拒み、払い除けようとした。
そんな明子を、面白そうに島野は笑う。
図星を指されて、明子は顔を伏せた。
気持ち、唇を噛み締める。
「だから、牧野も見せたくないんだ。君に。自分のそういう部分をね」
その言葉に、視線を上げて窺うような目で島野の横顔を明子は見つめた。
「君には、嫌われたくないから。だから、やんちゃな男の子ていどの部分しか、君には見せられないんだ。君のお堅い貞操観念に、君の前では合わせているんだよ」
そう言われて、初めて、いろいろと思い当たることがあることに、明子は気付いた。
昨日。シャツから僅かに覗いた胸板にすら、明子は目のやり場がないと困惑してしまうくらい、これまで牧野から性的なものを感じることなど、明子はなかった。
膝枕で寝ていても、胸が高鳴って困っていたが、それ以上、明子の体に触れてくるようなことはなかったから、いつの間にか安心していた。
本当に、明子の足に頭だけに乗せて寝いてるのだ。それだけだった。
もしも、少しでも不埒な悪戯を仕掛けられていたら、明子は悲鳴を上げて逃げ出し、二度と牧野に膝を貸すようなことはしなかったとそう思う。
「教えてあげようか。あいつの、生々しい部分も」
自分の太腿の上に置いてあった明子の右手を捉えるように、島野は自分の左手をその上に重ね置いた。
そのまま。
指先がするりと、明子の内腿に触れる。
明子の口から悲鳴が上がる。
瞬く間に、体を硬くして、その手を拒み、払い除けようとした。
そんな明子を、面白そうに島野は笑う。