リスタート ~最後の恋を始めよう~ 【前編】
「いいな。女の子の脚。柔らかくて」
「やめてくださいっ」
「暴れない。ハンドルが揺れるよ。ほら」
島野はわざとハンドルを切り、車をわずかに蛇行させて、明子を怖がらせた。
「大丈夫。これ以上、妙なマネはしないから」
「そうじゃなくて」
激しく抵抗したくても、ハンドルを持っている右手が気になって、明子は抵抗を見せられない。
「そうじゃないなら、もっとしてほしいのかな?」
「違いますっ 手っ、どけてくださいっ」
いやっと、泣きそうな声で必死に訴える明子を、島野は肩を揺らしてクスクスと笑い続けた。
しばらく、そんなふうに明子をからかっていた島野は、やがてそれに飽きたのか、するりと、手を離した。
度の過ぎた悪戯をやめてくれたのかと、明子が安堵したのもつかの間、島野はその手を今度は明子の首筋に伸ばし、人差し指で顎のラインをなぞる。
島野の指が触れるたび、悲鳴を上げ、手から逃れようとする明子の体を、島野の手が面白がるように追いまわし、腕や腰に触れてきた。
「島野さんっ」
いやですっ やめてくださいっ
逃げ出すことのできない狭い空間で、明子はなんとかその手から逃れようと、ドアに体をすり寄せる。
いっそ、ドアを開け逃げようかとさえ考えたけれど、走っている車から、飛び出す勇気はさすがになかった。
「やめてくださいっ」
泣き出しそうな声で告げる明子の懇願に、島野は片頬ににたりという笑みを浮かべて、その手をようやく明子の体から離した。
「やめてくださいっ」
「暴れない。ハンドルが揺れるよ。ほら」
島野はわざとハンドルを切り、車をわずかに蛇行させて、明子を怖がらせた。
「大丈夫。これ以上、妙なマネはしないから」
「そうじゃなくて」
激しく抵抗したくても、ハンドルを持っている右手が気になって、明子は抵抗を見せられない。
「そうじゃないなら、もっとしてほしいのかな?」
「違いますっ 手っ、どけてくださいっ」
いやっと、泣きそうな声で必死に訴える明子を、島野は肩を揺らしてクスクスと笑い続けた。
しばらく、そんなふうに明子をからかっていた島野は、やがてそれに飽きたのか、するりと、手を離した。
度の過ぎた悪戯をやめてくれたのかと、明子が安堵したのもつかの間、島野はその手を今度は明子の首筋に伸ばし、人差し指で顎のラインをなぞる。
島野の指が触れるたび、悲鳴を上げ、手から逃れようとする明子の体を、島野の手が面白がるように追いまわし、腕や腰に触れてきた。
「島野さんっ」
いやですっ やめてくださいっ
逃げ出すことのできない狭い空間で、明子はなんとかその手から逃れようと、ドアに体をすり寄せる。
いっそ、ドアを開け逃げようかとさえ考えたけれど、走っている車から、飛び出す勇気はさすがになかった。
「やめてくださいっ」
泣き出しそうな声で告げる明子の懇願に、島野は片頬ににたりという笑みを浮かべて、その手をようやく明子の体から離した。