リスタート ~最後の恋を始めよう~ 【前編】
「自覚しておきなさい。キミがどう思っていようとね。牧野にとっては、キミを女なんだ。心も、体も、なにもかも全部欲しいと望んでいる、女だ」
初めて聞く、重く静かで真剣なその声に、明子は息苦しくなってきた。
耳を塞いでしまいたいような衝動に駆られる。
そんな明子の心情など構うことなく、島野は、いっそう、明子を追い詰めていく。
「小杉くんは、牧野のことを考えて、体を疼かせることはあるかい?」
瞬時に、明子はその言葉を理解することができず、数回、繰り返して反芻した。
そうして、やっと理解ができたその言葉に、慌てふためき焦った。
「な、なに言って」
明子の頬に、また、さぁっと朱が上る。
体温が一気に上がったような感覚になる。
「あいつに、抱かれている自分を想像したことは?」
「島野さんっ」
いい加減にしてくださいっと、怒鳴りつけようとして、明子は島野の細めた目に射すくめられて、その言葉を飲み込んだ。
「牧野はあるよ」
くちゅりと。
明子の中から音がするようだった。
鼓動が高まり、息が苦しい。
島野は、訥々と、明子に告げる。
「キミに欲情して。キミを抱く夢を見ながら眠る夜が。あいつにはある」
体の芯がずんと痺れ、顔を体も熱く火照り出し、明子はなにも言うことができなかった。
息が詰まりそうだった。
いや、息の仕方すら忘れ、全ての時の流れが明子の中で止まった。
初めて聞く、重く静かで真剣なその声に、明子は息苦しくなってきた。
耳を塞いでしまいたいような衝動に駆られる。
そんな明子の心情など構うことなく、島野は、いっそう、明子を追い詰めていく。
「小杉くんは、牧野のことを考えて、体を疼かせることはあるかい?」
瞬時に、明子はその言葉を理解することができず、数回、繰り返して反芻した。
そうして、やっと理解ができたその言葉に、慌てふためき焦った。
「な、なに言って」
明子の頬に、また、さぁっと朱が上る。
体温が一気に上がったような感覚になる。
「あいつに、抱かれている自分を想像したことは?」
「島野さんっ」
いい加減にしてくださいっと、怒鳴りつけようとして、明子は島野の細めた目に射すくめられて、その言葉を飲み込んだ。
「牧野はあるよ」
くちゅりと。
明子の中から音がするようだった。
鼓動が高まり、息が苦しい。
島野は、訥々と、明子に告げる。
「キミに欲情して。キミを抱く夢を見ながら眠る夜が。あいつにはある」
体の芯がずんと痺れ、顔を体も熱く火照り出し、明子はなにも言うことができなかった。
息が詰まりそうだった。
いや、息の仕方すら忘れ、全ての時の流れが明子の中で止まった。