リスタート ~最後の恋を始めよう~ 【前編】
「なにも知らない女の子が、牧野のあの破綻している人格に付き合うのは、大変だったろう。名前、欲しいよね。恋人なら恋人だって。友だちなら友だちだって。はっきりしてくれたほうが、ずっと楽だったろう」
ひどい男だよな。
島野のそんな言葉に、少しずつ、明子の体の力が抜けていく。
思わず、小さく、こくんと明子は頷いていた。
「あいつは、どうも、それが判らないんだよな。だから、男も女も関係なく。気に入ったやつはまず振り回す。満足できるまで、振り回して試すんだ。されるほうは大変だって、そう言ってるんだけどな。君島さんや小林さんみたいに、それをゲーム感覚で楽しめれば楽だろうけど」
「ゲーム?」
意味が分からず、明子は不思議そうに島野を見つめる。
「どっちが早く、牧野を懐かせることができるか、競争していたらしい。まあ、ゲームとしては楽しそうだけどな。牧野も、途中からは面白がって、あれこれ、無理難題をふっかけて楽しんでいたみたいだしな。かぐや姫ごっこかと、その話しを聞いたときは笑ったな」
そのころは、まったく彼らとは付き合いなかったから、話に聞いただけだけどね。
そう言って笑っている島野に、一瞬、虚を突かれた明子は、次の瞬間、吹き出していた。
「しょうがないなあ。バカな遊びして」
笑った明子に、やっと笑ってくれたと島野も目元を緩める。
ひどい男だよな。
島野のそんな言葉に、少しずつ、明子の体の力が抜けていく。
思わず、小さく、こくんと明子は頷いていた。
「あいつは、どうも、それが判らないんだよな。だから、男も女も関係なく。気に入ったやつはまず振り回す。満足できるまで、振り回して試すんだ。されるほうは大変だって、そう言ってるんだけどな。君島さんや小林さんみたいに、それをゲーム感覚で楽しめれば楽だろうけど」
「ゲーム?」
意味が分からず、明子は不思議そうに島野を見つめる。
「どっちが早く、牧野を懐かせることができるか、競争していたらしい。まあ、ゲームとしては楽しそうだけどな。牧野も、途中からは面白がって、あれこれ、無理難題をふっかけて楽しんでいたみたいだしな。かぐや姫ごっこかと、その話しを聞いたときは笑ったな」
そのころは、まったく彼らとは付き合いなかったから、話に聞いただけだけどね。
そう言って笑っている島野に、一瞬、虚を突かれた明子は、次の瞬間、吹き出していた。
「しょうがないなあ。バカな遊びして」
笑った明子に、やっと笑ってくれたと島野も目元を緩める。