リスタート ~最後の恋を始めよう~ 【前編】
‐牧野のこと、考えてるね。
‐体は正直だよ。
‐牧野のことを考えただけで、火がついたよ。
‐もっと、牧野のことを考えてごらん。


柔らかな口づけを繰り返しながら、牧野の名を幾度も囁いては、そんな意地悪なことを言う島野の手は、明子の体を弄っていた。

唇を重ねたまま。
胸を撫で。
腰を撫で。

そのたびに。
びくりびくりと体が反応する。
吐息のような甘い声があがる。


‐牧野に、電話してあげようか? 
‐そのかわいい声を聞いたら、とんでくるよ、牧野。


するっと。
硬く閉じ合わせている内腿に指を這わせ。
際どいところを撫でる。
その感触に。
明子をガクンと大きく腰を跳ね上げる。
悲鳴は。
島野の唇に飲み込まれていた。


‐もしかして。濡れてる?


離れた唇は。
また、耳元でそんな意地悪なことを囁いた。


‐なんだ。ちゃんと"雌"の部分があるんじゃないか。
‐牧野に抱かれてごらん。
‐キミも変われるから。
‐幸せにしてもらいなさい。
‐心も。体も。たくさん愛してもらって。


魔法のような言葉に、体が蕩けた。
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