リスタート ~最後の恋を始めよう~ 【前編】
「サンキュ。久しぶりに机の上が片付いた」
ちゃんとしてくださいよと、明子が言うより先に、君島が「自分でやれ」と笑う。
「苦手なんですよ。昔から。通信簿にも毎回、書かれていたんですよ、整理整頓ができませんって」
小杉にやってもらったほうが早く片付くと、開き直ったように言う牧野に、小林も呆れ笑いを零した。
「全然、反省してねえな、これ」
「猛省を促したはずなんだけどなあ」
おかしいなあと、君島も呆れながら笑う。
二人の声など届いていないように、牧野はもう一つの書類の山を見ながら「ちゃんと積んであるな」と、誰が見ても判るような上機嫌な顔で、それを机の定位置に置いた。
「腹減った」
ほつりとそんなことを呟いた牧野に、明子はがくりと肩を落とした。
「朝ご飯、家で食べてきたんじゃないんですか?」
なんで、そんなにお腹空くんですかと尋ねる明子に、牧野はふんと鼻を鳴らす。
「タバコ十本しか食ってねえ」
「それはご飯じゃありませんっ」
「すごかったぞ。タバコが歩いてきたのかって感じで入ってきたぞ。さすがに、そろそろ生活態度あれこれ、説教しないとダメだなって」
会議室で反省させてた。
わははと笑う小林と、まったくなあと呆れている君島を見て、明子はまた項垂れ、しょうがないなあと言いながら、自分の机からランチバックを出すと、それを牧野の机の上に置いた。
ちゃんとしてくださいよと、明子が言うより先に、君島が「自分でやれ」と笑う。
「苦手なんですよ。昔から。通信簿にも毎回、書かれていたんですよ、整理整頓ができませんって」
小杉にやってもらったほうが早く片付くと、開き直ったように言う牧野に、小林も呆れ笑いを零した。
「全然、反省してねえな、これ」
「猛省を促したはずなんだけどなあ」
おかしいなあと、君島も呆れながら笑う。
二人の声など届いていないように、牧野はもう一つの書類の山を見ながら「ちゃんと積んであるな」と、誰が見ても判るような上機嫌な顔で、それを机の定位置に置いた。
「腹減った」
ほつりとそんなことを呟いた牧野に、明子はがくりと肩を落とした。
「朝ご飯、家で食べてきたんじゃないんですか?」
なんで、そんなにお腹空くんですかと尋ねる明子に、牧野はふんと鼻を鳴らす。
「タバコ十本しか食ってねえ」
「それはご飯じゃありませんっ」
「すごかったぞ。タバコが歩いてきたのかって感じで入ってきたぞ。さすがに、そろそろ生活態度あれこれ、説教しないとダメだなって」
会議室で反省させてた。
わははと笑う小林と、まったくなあと呆れている君島を見て、明子はまた項垂れ、しょうがないなあと言いながら、自分の机からランチバックを出すと、それを牧野の机の上に置いた。