リスタート ~最後の恋を始めよう~ 【前編】
牧野から差し入れられたコーヒーを飲んでいた君島も、怪しむような目で明子を見ていた。
その反応に明子は戸惑った。
(地雷、だった?)
(なんで?)
訳が分からず、明子は不思議そうな顔で小林に助けを求めた。
小林がバカめと言いたげに明子を見ながら、息を吐いた。
「お嬢さんや。お前さん、いつ、島野のメル友になったんだ?」
「今日の朝からですよ。これで三通目です。よっぽど、移動中ヒマなんですね。まあ、大塚さんは、寝ていそうですしね」
なんの含みもない明子のその言葉に、牧野は鼻を鳴らして、サンドイッチを押し込むようにして食べだした。
「いつ、メアド交換なんてしたんだよ」
「昨日ですよ。交換しよって」
「どこでだ。俺はそんな現場、見てないぞ」
「見てないって。ストーカーですか。会社でですよ。夜食を買いに出て、給湯室でお茶を入れてたら、島野さんもきて」
実際に交換したのは、そのずっとあとだが、その時間、給湯室で島野と顔を会わせたのは間違いないので、事実をさらりとすり替えた。
昨夜のあの出来事だけは、なにがあったも隠し通さなければならない。
小林はそれでも探るような目で明子を見ていた。
「なにをそんな心配してるんですか。もう」
「パパが娘の身を案じてなにが悪い」
「メール交換くらいで過保護ですぅ」
「基本。あいつは、狙ってる女としかメアドは交換しないんだ。君島だって、ケー番は知ってても、アドレスは知らねえんだぞ?」
「えぇーっ そうなんですか?」
その事実には、明子も驚くしかなかった。
(だから、微妙な雰囲気なんだ)
(三人とも)
明子は、傍らで無表情のままサンドイッチを咀嚼している牧野をちらりと眺めて、どうしようと戸惑いながらも、牧野のそんな様子に、少しだけ嬉しくなっている自分を感じた。
その反応に明子は戸惑った。
(地雷、だった?)
(なんで?)
訳が分からず、明子は不思議そうな顔で小林に助けを求めた。
小林がバカめと言いたげに明子を見ながら、息を吐いた。
「お嬢さんや。お前さん、いつ、島野のメル友になったんだ?」
「今日の朝からですよ。これで三通目です。よっぽど、移動中ヒマなんですね。まあ、大塚さんは、寝ていそうですしね」
なんの含みもない明子のその言葉に、牧野は鼻を鳴らして、サンドイッチを押し込むようにして食べだした。
「いつ、メアド交換なんてしたんだよ」
「昨日ですよ。交換しよって」
「どこでだ。俺はそんな現場、見てないぞ」
「見てないって。ストーカーですか。会社でですよ。夜食を買いに出て、給湯室でお茶を入れてたら、島野さんもきて」
実際に交換したのは、そのずっとあとだが、その時間、給湯室で島野と顔を会わせたのは間違いないので、事実をさらりとすり替えた。
昨夜のあの出来事だけは、なにがあったも隠し通さなければならない。
小林はそれでも探るような目で明子を見ていた。
「なにをそんな心配してるんですか。もう」
「パパが娘の身を案じてなにが悪い」
「メール交換くらいで過保護ですぅ」
「基本。あいつは、狙ってる女としかメアドは交換しないんだ。君島だって、ケー番は知ってても、アドレスは知らねえんだぞ?」
「えぇーっ そうなんですか?」
その事実には、明子も驚くしかなかった。
(だから、微妙な雰囲気なんだ)
(三人とも)
明子は、傍らで無表情のままサンドイッチを咀嚼している牧野をちらりと眺めて、どうしようと戸惑いながらも、牧野のそんな様子に、少しだけ嬉しくなっている自分を感じた。