リスタート ~最後の恋を始めよう~ 【前編】
「あーあ。ホーント、ヤな女ー。幸恵ちゃんまで泣かせて。どれだけ、みんなを不愉快にさせる気なの」
「不愉快なのは、あなたたちだけでしょ」
「頼まれてもいない仕事まで、できる女気取ってしゃしゃり出て。仕事なんて、言われたことだけ大人しくやってればいいのに。ばっかみたい。なんで、頼まれてもいないことまでやって、目立とうとするの。信じられない」
「言われたことすら、満足にできないよりは、はるかにマシでしょ」
「美咲が牧野さんのこと、好きなこと知ってて、わざと美咲の前で、牧野さんにまとわりついて。あなたが来る前はね、優しかったのよっ あなたが、あれこれ悪口を吹き込んでるんでしょ いまさら男に色目使って、結婚焦ってんじゃないわよっ」
「仮に、私がなにかを吹き込んだとして、それを牧野さんが信じたなら、所詮そんなていどにしか思ってないってことでしょ」
「ひどーい。大体、そんなにお仕事が大好きなら、一生独身で、好きなだけ働いていればいいでしょ。牧野さんには、あなたみたいな仕事バカじゃなくてね、美咲みたいな可愛い家庭的な女の子がお似合いなのよ。それでも側にいたいなら、お仕事のお手伝いだけ、大人しくやっててよ。それくらいなら美咲も許すから」
「私の仕事に、井上美咲の許可なんて、必要ないわ」
「取締役のお嬢様なのよ。あなたなんかより」
「偉いって? バカじゃないの。よく聞きなさい。会社ではね、私は主任で、井上さんより立場は上よ。それは会社が認めています」
泣きじゃくっている美咲と幸恵の仇でも取るつもりなのか。
残りの五人は、明子を睨みつけて口を揃えて明子を詰るが、すぐに返されてくる明子の反論に異を唱えることはできず、仕舞いには美咲と幸恵を可哀想と慰め続けるだけになった。
「不愉快なのは、あなたたちだけでしょ」
「頼まれてもいない仕事まで、できる女気取ってしゃしゃり出て。仕事なんて、言われたことだけ大人しくやってればいいのに。ばっかみたい。なんで、頼まれてもいないことまでやって、目立とうとするの。信じられない」
「言われたことすら、満足にできないよりは、はるかにマシでしょ」
「美咲が牧野さんのこと、好きなこと知ってて、わざと美咲の前で、牧野さんにまとわりついて。あなたが来る前はね、優しかったのよっ あなたが、あれこれ悪口を吹き込んでるんでしょ いまさら男に色目使って、結婚焦ってんじゃないわよっ」
「仮に、私がなにかを吹き込んだとして、それを牧野さんが信じたなら、所詮そんなていどにしか思ってないってことでしょ」
「ひどーい。大体、そんなにお仕事が大好きなら、一生独身で、好きなだけ働いていればいいでしょ。牧野さんには、あなたみたいな仕事バカじゃなくてね、美咲みたいな可愛い家庭的な女の子がお似合いなのよ。それでも側にいたいなら、お仕事のお手伝いだけ、大人しくやっててよ。それくらいなら美咲も許すから」
「私の仕事に、井上美咲の許可なんて、必要ないわ」
「取締役のお嬢様なのよ。あなたなんかより」
「偉いって? バカじゃないの。よく聞きなさい。会社ではね、私は主任で、井上さんより立場は上よ。それは会社が認めています」
泣きじゃくっている美咲と幸恵の仇でも取るつもりなのか。
残りの五人は、明子を睨みつけて口を揃えて明子を詰るが、すぐに返されてくる明子の反論に異を唱えることはできず、仕舞いには美咲と幸恵を可哀想と慰め続けるだけになった。