リスタート ~最後の恋を始めよう~ 【前編】
「すいません」
「ちょいと、会議室にこいや」
慌てる明子にそう声をかけ、小林は席を立った。
なんだろうと、明子も急ぎ立ち上がり、手帳を持ってその後を追った。
「豆腐屋。なんだって?」
昼食をとっていたときの場所に座った小林は、明子にも隣に座るよう促しながら、電話の内容を尋ねてきた。
「そろそろ、今のマシンのリース期間が切れるんで、新しいのを入れるその時期に合わせて、夜間処理そのものを見直したいそうです」
「んー。夜間処理だけ見直すって言ってもなあ」
「マシン容量を大きくするとか、そういう方向も含めて、いろいろ検討したいと言っていたので、その辺りは検討の余地ありかなと」
「そっか」
「あと、UPSの購入も本格的に検討したいので、その件も含めて相談に乗ってもらいたいそうです。牧野課長に相談しないと判らないので、明日、改めてお電話させていただきますということで、用件だけ伺いました」
「了解」
それは明日にでも相談するべ。課長と。
手帳に明子から聞いた内容を書きとめながら「で、お前の仕事のほうは、どうなんだ」と、小林は明子の進捗状況を確認する。
「えーと。テスト仕様の作成が、ちょっと遅れているので、今日、少し残業していきます」
明子の報告に、小林は口を曲げて渋い表情を見せた。
「判った。……あのな、原田。無理に使わなくてもいいからな。駄目なら切れ。今日だって、報告もなにもなしで帰っちまったんだろ。手間がかかるだけだろ、アレを使ってても。君島課長の件は、あくまでも可能性の話だ。言うほど簡単に、降格人事なんてできるもんじゃないんだから、そんな心配はするな」
「判りました。もう少しだけ、様子を見てみます」
「ん。そっか。判った。その判断は小杉主任に任せるよ。でもな、意地になるなよ。今日はまだ、みんな辛抱できたけどな、何日も今日みたいなのが続くと、みんな疲れちまうからよ。まあ、俺もな」
「はい」
「ちょいと、会議室にこいや」
慌てる明子にそう声をかけ、小林は席を立った。
なんだろうと、明子も急ぎ立ち上がり、手帳を持ってその後を追った。
「豆腐屋。なんだって?」
昼食をとっていたときの場所に座った小林は、明子にも隣に座るよう促しながら、電話の内容を尋ねてきた。
「そろそろ、今のマシンのリース期間が切れるんで、新しいのを入れるその時期に合わせて、夜間処理そのものを見直したいそうです」
「んー。夜間処理だけ見直すって言ってもなあ」
「マシン容量を大きくするとか、そういう方向も含めて、いろいろ検討したいと言っていたので、その辺りは検討の余地ありかなと」
「そっか」
「あと、UPSの購入も本格的に検討したいので、その件も含めて相談に乗ってもらいたいそうです。牧野課長に相談しないと判らないので、明日、改めてお電話させていただきますということで、用件だけ伺いました」
「了解」
それは明日にでも相談するべ。課長と。
手帳に明子から聞いた内容を書きとめながら「で、お前の仕事のほうは、どうなんだ」と、小林は明子の進捗状況を確認する。
「えーと。テスト仕様の作成が、ちょっと遅れているので、今日、少し残業していきます」
明子の報告に、小林は口を曲げて渋い表情を見せた。
「判った。……あのな、原田。無理に使わなくてもいいからな。駄目なら切れ。今日だって、報告もなにもなしで帰っちまったんだろ。手間がかかるだけだろ、アレを使ってても。君島課長の件は、あくまでも可能性の話だ。言うほど簡単に、降格人事なんてできるもんじゃないんだから、そんな心配はするな」
「判りました。もう少しだけ、様子を見てみます」
「ん。そっか。判った。その判断は小杉主任に任せるよ。でもな、意地になるなよ。今日はまだ、みんな辛抱できたけどな、何日も今日みたいなのが続くと、みんな疲れちまうからよ。まあ、俺もな」
「はい」