リスタート ~最後の恋を始めよう~ 【前編】
「許してほしいんだろ」
その問いかけに、こくんと頷く明子を見て、牧野は唇の左端をくいっと上げて笑う。
「だったら、許してくれますかじゃねえだろ」
少しだけ、底意地の悪い声で、にたりと笑いながらそういう牧野に、明子はむうっと眉を寄せて考え込んで、それからまた口を開いた。
「許して、ください」
牧野の目を下から覗き込むようにして、少し気弱げな声でそう懇願する明子に、牧野はまた、にたりと笑う。
その目に宿っている妖しげな光に、明子の背筋がぞわりと粟立つ。
「保留」
意地の悪い牧野の返事に、明子は気持ち唇を尖られ、頬を小さく膨らませた。
そんな明子の顔を見て、牧野はまた、にたりと意地の悪い笑みを浮かべて身を屈めると、イスごと明子を抱きしめるようにして、その体を抱え込んだ。
覆い被さるようにして、体を重ねてきた牧野に、明子の体は硬く強張り、震え、たちまち熱を持った。
瞬く間に真っ赤に染まった明子の耳元に、牧野な唇を寄せた。
「山に行ったら、帰りは俺の家な。泊れよ」
熱い吐息とともに、耳朶を柔らかく噛むようにして囁かれたその言葉に、とくんと明子の胸が高鳴って、それからすぐに、体の芯にずんとした甘い疼きが沸き起こり、明子を苛みはじめる。
体の力が抜けていく。
牧野に抱き締められていなかったら、イスから滑り落ちそうだった。
「全部、俺のものになったら……、許してやる」
とろりと、耳から流れ込んでいる甘い毒に、明子の体は溶かされていくようだった。
「全部、俺が貰う。心も、体も。お前の全部を、俺が貰う。いいな?」
その問いかけに、こくんと頷く明子を見て、牧野は唇の左端をくいっと上げて笑う。
「だったら、許してくれますかじゃねえだろ」
少しだけ、底意地の悪い声で、にたりと笑いながらそういう牧野に、明子はむうっと眉を寄せて考え込んで、それからまた口を開いた。
「許して、ください」
牧野の目を下から覗き込むようにして、少し気弱げな声でそう懇願する明子に、牧野はまた、にたりと笑う。
その目に宿っている妖しげな光に、明子の背筋がぞわりと粟立つ。
「保留」
意地の悪い牧野の返事に、明子は気持ち唇を尖られ、頬を小さく膨らませた。
そんな明子の顔を見て、牧野はまた、にたりと意地の悪い笑みを浮かべて身を屈めると、イスごと明子を抱きしめるようにして、その体を抱え込んだ。
覆い被さるようにして、体を重ねてきた牧野に、明子の体は硬く強張り、震え、たちまち熱を持った。
瞬く間に真っ赤に染まった明子の耳元に、牧野な唇を寄せた。
「山に行ったら、帰りは俺の家な。泊れよ」
熱い吐息とともに、耳朶を柔らかく噛むようにして囁かれたその言葉に、とくんと明子の胸が高鳴って、それからすぐに、体の芯にずんとした甘い疼きが沸き起こり、明子を苛みはじめる。
体の力が抜けていく。
牧野に抱き締められていなかったら、イスから滑り落ちそうだった。
「全部、俺のものになったら……、許してやる」
とろりと、耳から流れ込んでいる甘い毒に、明子の体は溶かされていくようだった。
「全部、俺が貰う。心も、体も。お前の全部を、俺が貰う。いいな?」