キスはおとなの呼吸のように【完】
「かわいいですね。ちっちゃいカズト」

カズトは恥ずかしそうに笑っていう。

「まだこどもだったんだから、しかたないでしょ。でも、こどものころのそういう思い出って、いつまでも自分のなかに残っていてさ。今でもお守り代わりにシールをここに貼ったままにしているんだ」

それからカズトは照れくさそうに、こんな言葉をつけたした。
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