キスはおとなの呼吸のように【完】
「ちょうど運転席に座ったとき、おれの目の高さになるんだ」

なんだそれといった顔でおじさんはカズトを見つめる。

「ようするに、お守りみたいなものかな。ガラスを張りかえたから、そのついでにね」

「ふーん」

ぜんぜん理解していない声をだすが、カズトは言葉すくなにはぐらかす。

わたしはハロゲンヒーターのまえの定位置で、笑いをこらえるのにせいいっぱいだった。
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