ずっと消えない約束を、キミと〜雪の降る海で〜
「それって、俺が高一の時に付き合ってた子の事かな?」


「うん……」


「その子とならすぐに別れたし、それからはずっと彼女なんていないよ」


笑顔の雪ちゃんの言葉が嘘じゃないって、すぐにわかった。


すると、それまでモヤモヤとしていた気持ちがスーッと収まった。


そして同時に、今がチャンスかもしれないって思ったんだ。


だって、雪ちゃんにまた彼女が出来てしまったら、やっぱりあたし達の距離は開いてしまう気がして……。


もう一度あんな気持ちを味わう事を考えれば、この想いを告げる決意をするのに迷いは生まれなかった。


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