初恋センチメンタル*
「あーきーーーっ!!!」
「ちょっ、なにごと?」
体育の時間、あたしは走りながら座ってる亜樹に突撃。
さっきの甘ったるい”美緒”そうあたしの名前を呼んだ声が離れなくて
顔が尋常じゃないくらい赤くて
心臓が尋常じゃないくらい早くて
さっきから心がモヤモヤする。
「ど、どどどどうしよう!輝がぁぁぁぁ…」
「あぁ、本当に来たのね、藍沢先輩」
「知ってるの!?亜樹!!」
「まぁね。」
フフンッと得意げに笑い、話し始めた
藍沢輝
あたしたちの1つ年上の2年生。
綺麗な黒髪に二重で切れ長の目
高い慎重にサッカー部で鍛え上げられたたくましい体。
いまどき珍しい硬派で純粋高校生
自分がイケメンだということも、学校1モテてることも無自覚で誰にでも平等に接する。
「へ、へー。そんな高校生がいまどきいるんだね」
「なにを納得してるのよ。早くマネージャー希望とってきなさい」
「は!?なんであたしが」
マネージャーなんか雑用じゃん!!!
それに……
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