初恋センチメンタル*
「そこのサル」
「は!」
顔をバッと上げる
あたしの視線の先にいるのは、もちろん、不機嫌そうな隼人
あたしのことサルなんて言う奴こいつしかいないもんねー!!
「てめぇ部活なにはいんだよ」
「なんであんたに教えなきゃいけないのよ」
あんたに教える義理はなーいっ!!
それにあんたがサッカー部はいるからあたしがマネージャーいけないっつーの!!!
「入るとこなきゃ、サッカー部来いよ」
「は?」
あたしの返事をせずにそそくさと教室を出てった隼人。
予想もしてなかった、隼人の言葉に驚きを隠せない
びびった、てっきり隼人は来んなとか言うのかと思ってた。
いつもみたいに、憎まれ口叩いてくんのかと思った。
分かんない奴だな、本当に。
「でぇ?どうするの?」
「どうするのって」
ねぇ……
あんなこと言われたなら
「体験くらいしてやってもいいかな」
「藍沢先輩いるしね」
そうよ
輝がいるからあたしは行くんだよ
ハハッ、ドンマイバカ隼人めっ!!!
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