初恋センチメンタル*





「飯なんか食ってる暇ねぇよ。おら行くぞ」


「あ、あたしのご飯ーーーっ!!」




ズルズル引きずられるあたしを見て微笑むお母さん


2人とも、悪魔!!




「お腹空いたー。バカのせいだー。お腹空いたー。」


「黙れ」


「あたし倒れて死んじゃうかもー。」


「黙れ」


「そしてら責任とってよねー。」


「これで事故ったらお前が責任とりやがれ」




風に吹かれるあたしと隼人。

今あたしは隼人のバイクの後ろ



お腹空いたし!遅刻しそう、ってかしてるし!!



あ。あたしのせいか?



もうどうでもいいや。お腹空いたとか、あとでなんか買ってもらお


もちろん、隼人にね




「着いた?」


「遠いんだよ。あーぁもう1限始まってるな」


「あの先生怒るとめんどくさいのにぃ?」


「お前が怒られろよ、俺の分まで」


「絶対いや」



あーだこーだ隼人と言い合ってるうちにもう高校の前だった。




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