霧の獣


中に入った俺は驚いた。
「こ、ここは・・・?」



そこには、聖者が俺のことを
待っていたかの様に左右に並んで辞儀をしていた。



一番手前の左右に居た聖者は俺に言った。
『お待ちしていました。
こちらでございます。』
奥の方に案内されて聖者について行く俺。



そこには今までとは全く違った模様の
大きな扉があった。



聖者の一人がまた門の前で扉に向かって
何か呪文らしきものを唱える。



すると、扉はひどく渋い音を立てながら開いた。
『どうぞお入り下さい。』
という聖者の声に
俺は会釈して中に入った。



俺がそこで見たものは・・・
(妖精??)



そう。そこには僅か掌ほどの小さな
紅い光を放つ不思議な生き物が居た。







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