霧の獣
〈夢人君は、巨大な闇の力を持った
闇の神子と呼ばれる子の一人なのです。〉
炎雅の言っている事を理解するのに
相当な時間がかかった。
「そん・・・な、嘘だろ!?
夢人が闇の子なんかな訳がない!!」
俺は炎雅の言っていることを
真っ向から全て否定した。
〈無理もない。
500年も前の事なんですから・・・。
あなた達が覚えているはずがないのです。〉
炎雅は言った。
(500年前?何の事だ??)
俺は意味が分からなかった。
〈しかも、我が驚いたのは
それだけではありません。
我はそなたに驚かされたのです。
夢人君の闇を力に対し、
闇を消し去ってしまう力を持つ。
あなたは光の神子だったのです。〉
そう言って、炎雅は俺に色々な事を教えてくれた。
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