年下彼女に負ける俺-1-
「ねえ…天使ちゃんて呼んでもいい?」


「えっ…」




そう言った天使ちゃんは戸惑いながらも、しばらくすればうんと言った。

私の隣では、皐月がネーミングセンスないねと言う声が聞こえた。



その声が聞こえたからなのか、天使ちゃんは言った。




「天使ちゃんって名前、嫌いじゃないよ。」




彼女の顔は笑顔だった。


私が考えた名前に笑ったのか、自然と笑ったのか、私にはよくわからなかった。
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