年下彼女に負ける俺-1-
「ごめん。」


「別にいいけど、近い。」





その言葉によって、浅間との距離を初めて意識する。




お互いの顔は、もう少しでキスをしてしまうんじゃないかってくらい近い。


私の胸は、浅間の胸にぴったりくっつき、彼の右手は私の腰を支えたまま。


そして、私の足の間には浅間の右足が、彼の足の間にも私の右足が。




それらのことによって、今置かれている状態がやっと理解できた。
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