年下彼女に負ける俺-1-
「そういえば浅間はなに部なの?」



靴下を履きながら彼に聞く。




「バスケ部。」


「顧問、三井先生じゃん!部活行かなくて大丈夫?」


「正直ヤバいけど、もういいや。今日は帰る。」


「そっか。」





靴下を履き終われば、バッグを持って立ち上がる。


だけど湿布を貼っただけですぐに治るはずもなく、歩こうとするだけで痛みがあった。




「帰れる?」


「無理かも…」



聡ちゃん呼ぼうかな…と小さな声で呟く。
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