嵐の日から(短編)
ベラトリスが住んでいる家は大金持ちだった祖父様が、海が好きだった祖母様の為に建てた別荘です。
小物類と同じく家具も殆ど家族や親戚から譲り受けたもので、彼女は過去の思い出が詰まったものに囲まれて暮らしているのです。
そしてこの家に住むことで祖父母の思い出と過去に彼女なりに敬意を払っているのです。
小物をひとつひとつ丁寧に拭き取り並び変えるとついでに幾つかの人形を出窓の前に移しました。
「まぁ…悪くないわ。少し落ち着きはないけど」
全体を見渡してアーリャも不満は無いはずだと自分に納得させると続いて台所へむかいました。