無題
でも奴にはもう何も通じなかった


「あたしがどれだけあんたのために
費やしてるか・・・・はあはあ
わかってんのかよ―――!!」

髪を引っ張る力が強くなる。

「ああああああ!!」
あまりの痛さに叫ぶ。

その瞬間、おもいっきり
壁に頭を叩きつけられた。

「痛あああ !!!」
「うるせえ!」

あいつの赤くなった目を
みて思わず黙った。

そして階段をひきずり出され
玄関から外に投げ出された


――――バタン!ガチャ!

扉を閉め鍵もかけられた。




いろんなものが込み上げてきて
涙が今さらになって出てきた



でも道路の真ん中で泣くわけには
いかないって思ってこらえた。




ボロボロなはだしの姿で
家の前にたたずむのが
恥ずかしくてそして奴が
腹立たしくて



なによりこの感情を抑えなきゃ
いけないのが一番辛かった


「もう・・・・・・・いや・・・・・」


「・・・・・・・・・!!!」


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