無題
偶然
「・・・・おじゃまします」
私は結局彼の家に行くことにした
あんな恥ずかしいところを
見られた人と一緒に居たくない
でもあのまま外にいるのは
もっと恥ずかしい!
てことで現在に至る――――
「どうぞっ」
笑顔で家に入れてくれた彼は
どうやら緋村と言うらしい。
彼の家に向かう途中で
彼に名前をきけなかった
でもさっき表札に緋村と
書いてあった。
それと彼と私の家は意外と
すぐ近くであるということも
知った。
向かう途中はあまり話さなかった
あまりの恥ずかしさに声も出ず
顔もあげられず
もうあまり記憶がないくらい。
そうこうしているうちに
リビングへと招かれた。
ソファーに座らせてもらうと
「ちょっとまってて」と言って
リビングを出て階段を上がる
音がした。
私は広いリビングで一人になった