無題
辺りを見回すと棚の上に
写真が何枚か飾られていた。
小さい頃の彼の写真だった
七五三、タキシード姿、入学式・・・・
でもどれも一人で写っていて
何より寂しそうな顔をしていた。
―――――ガチャ
彼が帰ってきた
「ごめん、時間かかちゃったね。
服持ってきた・・・・
俺の中学の時の
ジャージだけど大丈夫かな」
申し訳なさそうにジャージを
差し出された。
ジャージは男子のジャージじゃない
くらい綺麗でいい香りがした。
「申し訳ないです。わざわざ
探してもらって・・・・」
「いやいや、こっちこそ
申し訳ないよ〜こんなことしか
できなくて・・・・
あ、着替えならここでいいよ
俺、上にいるから終わったら呼んでね」
そう言うと上に上がって行った。
「・・・・・・・・・」
感謝と同時にすごく彼が普段
どんな人なのか気になった。