水に映る月
 

仕事中、ずっと上の空で‥。

嫉妬と屈辱感に苛まれ、何度も涙が零れそうになった。



─ 慧が清香と‥



そう考えただけで、胸が張り裂けそうだった。


メールも電話も、怖くて出来ない。

慧からは、お昼前に送ったメールに返事さえもなかった。


もし、夜になっても帰って来なかったら‥。



─ イヤだよ‥



考えただけで、泣きそうになる。


あたしは、その日、慧の部屋には帰らなかった。


 
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