水に映る月
 

トイレに駆け込み、散々、吐いた後は、頭痛と睡魔が襲って来た。


体は熱いのに、脳みそだけが冷えてるような、そんなキモチ悪さを感じていて‥。

目の前が、グルグルしていた。



「タケルくん、眠い‥。お布団敷いて‥?」


何時かなんて分かんない。

タケルくんが


「解散しよっか♪」


と、言って、みんなは


「お疲れ~!」


って、帰って行った。


あたしは座り込んで、ズキズキ痛む頭で、その様子をボーッと見ていた。


グラスを片付けたタケルくんが、押し入れから、お布団を取り出し畳の上に敷いている。


その一連の動作がスローモーションみたく、あたしの瞳に映っていた。


 
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