水に映る月
 

スゴくDOKIDOKIして‥。

苦しいくらいに、鼓動が激しくなって‥、


「ケイちゃん‥?」


問い掛けるように、彼の名前を呼んでみた。


慧は、掠れた声で


「純‥。」


って‥。


「すきやで‥。」


って‥。


そう言った後、腕の力を緩めて、また眠ってしまった。



─ 寝ぼけてたのかな‥


  でも‥



─ 純‥、すきやで‥ ─



あたしは、そっと体を起こした。

胸は、キュンキュンと甘い鳴き声を上げ続けていた。


 
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