水に映る月
「オマエ、可愛いやん♪」
ヨシトは、嬉しそうに笑った。
─ バカなヤツ‥
そう思いながらも、その笑顔を、どこかで見たような気がして‥。
「オマエ、名前なに?」
「純‥。」
─ 俳優か、なんかかな?
答えながら、誰に似ているのか考えてみたけど、全く思い出せなかった。
ヨシトは、タカヒロに隣の部屋に行くように言った。
タカヒロは「あぁ」と頷いて、部屋を出るとドアを閉めた。
その途端、家の奥からドンドンと足音が響いて来て‥。
閉まったばかりのドアが勢い良く開いた。