水に映る月
「おい!オマエ、なにやってんねん!」
怒鳴りながら入って来た人の顔を見て、驚いた。
「兄貴、帰ってたん?」
ヨシトが目を丸くしてるのは、兄の存在が予想外だったからだと思う。
「は?帰ってたら悪いんか!ヨシト、オマエ調子こいとったらシバくぞ!!」
弟を怒鳴り付け、彼は、あたしに視線を向けた。
そして、とても驚いた表情で
「純ちゃん‥?」
って、訊いた。
あたしは、慧に頷いた。
ヨシトが誰に似ているか、その時、分かった。