水に映る月
 

「ケイちゃん‥。あたし、死にたい‥。」



慧と会えなくなる‥

そんな哀しい選択をしなきゃイケナイなら‥


あたしは、死にたい‥



慧は潤んだ瞳で、あたしを見つめた。


「あほなこと言うなよ‥。」


眉をしかめて、そう言った。


「冗談じゃない‥。ケイちゃんと離れるくらいやったら‥、ケイちゃんを忘れなあかんくなるんやったら‥。」


涙で全てが滲んでいる。

言葉が上手く発声出来ない。


あたしは振り絞るような声で、強く囁いた。


「お願い‥、殺してよ‥。」


 
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