水に映る月
 

不思議と死への恐怖は無かった。


「ケイちゃん‥、お願い‥。」


あたしは、慧に囁いた。



慧に命を断たれるなら、本望だから‥。


彼の手の中で死ねるなら‥。

永遠に、愛を感じていられると思った。


あたしは瞳を閉じ、ゆっくりとベッドに横になった。


慧は、あたしにkissをした。

哀しいkissを繰り返した。


そして、首に掛けた両の手に、じわじわと力を入れた。


 
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