水に映る月
 

堕ちてく‥って言うのかな‥。


意識が遠退いて行くのが分かって‥。


目尻から涙が止めどなく零れていたけど、もう哀しくなんか無かった。



慧の手に殺められるなら、あたしは、シアワセなまま逝ける‥



だけど‥。


「純ちゃん‥、無理や‥。」


呟くと、慧は、あたしの首から手を離した。


あたしは、目を開けて彼を見た。

慧は、あたしを見つめていた。


そして


「純ちゃん‥。オレがどんなに純ちゃんをすきか知ってる?」


って、優しい声で訊いた。


 
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