水に映る月
派手にデコったケータイを拾い上げ、慧は、あたしに手渡してクスクス笑った。
「もぉ!なんで笑うの?」
あたしは、唇を尖らせてスネた。
「ん?純ちゃんって、名前の通り“pure”やなって。さっきから、オレが触れる度にDOKIDOKIしてるやろ?違う?」
慧は答えると、また、あたしの肩に手を回した。
ぶっちゃけ、意外だった。
“純ちゃんって名前負けしてるよな。純情ってキャラちゃうもん”
今までずっと、それがあたしへの周りの評価だったから。
「pureじゃないし‥。」
慧に“pure”だと言われて、とても恥ずかしくなった。