水に映る月
 

派手にデコったケータイを拾い上げ、慧は、あたしに手渡してクスクス笑った。


「もぉ!なんで笑うの?」


あたしは、唇を尖らせてスネた。


「ん?純ちゃんって、名前の通り“pure”やなって。さっきから、オレが触れる度にDOKIDOKIしてるやろ?違う?」


慧は答えると、また、あたしの肩に手を回した。


ぶっちゃけ、意外だった。



“純ちゃんって名前負けしてるよな。純情ってキャラちゃうもん”



今までずっと、それがあたしへの周りの評価だったから。


「pureじゃないし‥。」


慧に“pure”だと言われて、とても恥ずかしくなった。


 
< 69 / 370 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop