誘拐犯は…神様だったのです!
好きでもない人の子供だなんて……
「無理です…」
「え?」
「私、偽装にはきちんと協力します。だけど、さすがに子供までは…」
ただでさえ、お母様を騙して良心が痛んでいるのに
嘘で子供まで産んで、私は人間界に戻れと?子供なんて産んでしまったら
絶対に情がわいてきちゃうし…それに…
私は、自分の子供には幸せの家庭を気づいてあげたかった…私のような思いはさせないって…
「なんとか、ならないんですか?」
「…それは」
「そもそも、なんで子供をそんなに早く作らせようとするんです?まだ花嫁になったばかりじゃないですか」
「凜様の言うことは、正しいです」
「なら」
「ですが、紫音様はこの空界の王です。若いうちに子供をつくり王としての力や威厳を育てるのが掟なのです」
「…………」
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