誘拐犯は…神様だったのです!





返す言葉がないからなのか、それとも言葉を飲み込んでるのか



それは分からない。だけど、切なそうな瞳をして顔を伏せるツヴァイさんに胸がチクリと痛む



「…ごめん…なさい」



だけど、ツヴァイさん…本当に子供だけはダメなんだよ…


例え、どんなに環境が周りの人がよくて幸せでも…心の一部だけは絶対に幸せになれない



紫音さんの子供を産んで、私は人間界に戻ったら


子供はきっと、わたしと同じ気持ちになる。


そんなのは嫌だよ…



そう思い、私は溢れる感情を抑えドアに向かって歩く


「凜様!」


「………」


背中越しに聞こえるツヴァイさんの声


ダメ…ここで引いたらいけないんだ


流されるのは嫌だから…


そう思い、追い掛けてくるツヴァイさんを無視して私は部屋を飛び出した―…





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