誘拐犯は…神様だったのです!




――――――……



「………」



バッタンとドアが締まり奇妙な静けさが残るなか


部屋に残されたツヴァイはドアを見つめながら小さくため息をはいた



「…凜様」


名前を呼ぶ声は今にも消えそうなくらい弱々しく、何かを考えるようにツヴァイは部屋から月を見上げた













「アン様…これが、貴女の望みなのですか…?」



そう呟き、月ではない何かをツヴァイは見る



「貴女様の願いは、彼女を苦しめています」




苦いような何かに対する苦悩だろうか


ツヴァイは唇を噛みしめ、数秒間目をつぶりゆっくりと再び月を見上げる






「アン様…それが貴女様の意志ならば、私は鬼になります。全てはアン様の願いのために」




そして、ツヴァイは静かに部屋を出て行った――…







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