誘拐犯は…神様だったのです!
――――――…
――――…
「…うー…寒い」
1時間後、電車とバスを乗り換えておばあちゃんのお墓にやってきた
冬だからなのか、誰も人の姿はなく、なんだか寂しい雰囲気に胸が少し苦しくなりながら階段をしばらく登っていると
1人の男性が階段から降りて来た
「………?」
黒紫色の髪の毛にスラッとした体型でポケットに手を入れながら無表情の男性
私より、数個年上に見える彼
この人もお参りかな?こんな寒い日に私と同じような人がいるんだ…
そう思い、彼から視線を外し何事もなく彼とすれ違い私は階段を登り続け、真っ直ぐに通りを歩くとお墓の前で立ち止まった
「ふう…おばあちゃん、遅れてごめんね」
そう囁くように名前を呼び少し頭を下げる
数ヶ月ぶりだけど、前に綺麗に掃除をしたから綺麗になっているお墓を目の前にしゃがみこんだ瞬間―…
「………え?」
お墓の前に置かれている花束とお線香に私の視線が移動する
あれ…なんでお花とお線香が?
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