誘拐犯は…神様だったのです!



「………」


残された部屋には私と紫音さんの二人きり


本当なら、顔も見たくないし同じ部屋にいることも苦痛なのに


今の私はそんなことより、ある事が頭を占めていた


「…」


紫音さん…なんであんなことを…?


"なかなか戻らないから心配していた?"って…


まるで私がこの部屋に今までいたかのような台詞


どうして?


頭を少し傾げ紫音さんを見つめていると、いつもより低い声が響く


「残念だったな」


「…え?」

「脱走出来なくて」


「………な…っ」


なんでそれを!?


反射的に口を手で覆うと紫音さんはクスリと鼻で笑う


「ツヴァイが言いに来た」


「……あ」


つ、ツヴァイさん…?


やっぱりと思うべきか、ツヴァイさんしかいないだろう



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