誘拐犯は…神様だったのです!




だって、脱走すると聞いたのはツヴァイさんしかいないんだし



「…そう、ですか…」


「あぁ、脱走すると豪語したあげく迷って掴まり逃げ出す原因を作った男の前に連れられて来るなんて…馬鹿な人間らしい」


「…………う」


ば、馬鹿で結構…私だってこんなことになるとは思わなかったんだもん


自分でも馬鹿だってわかってるせいか、反抗するこも出来なく黙っているとバンッと本を閉じる



「それで」

「…?」


「脱走は諦めてくれたか?」


「……」

「君に脱走されるのは、本音を言えば困る」


「…」


「どうせ、人間が1人で帰るのは不可能だがいつも脱走するために屋敷内をウロウロしないで欲しい。怪しまれる」


「そ、そんなこと…言わなくてもわかってます…」


「……?」


「安心して下さい…しばらく、脱走は諦めましたから…心配しないで下さい…」



私も馬鹿じゃない。毎日脱走なんかしない。次は計画に計画を重ね脱走してやるんだから



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