誘拐犯は…神様だったのです!




「……?」


「…あのですね…」


「……」

「私には、おばちゃんとの約束があるんです」


「………」


目の前に来た私を彼は座りながら無表情で見上げてる


怖いと言うか、威圧感のある視線に負けそうだけど、負けちゃダメ



「約束?」


「はい…約束したんです。私が大人になったら、大好きな人と結婚して…子供を作って幸せな家庭を作るって」


「…………」


「だから、本当は花嫁にだってなりたくないんです。でも、もうこうなっちゃったワケですし…結婚は百歩譲って紫音さんたちの話にのりました。だけど、子供だけは無理なんです」


「………」


「私だって、女です。好きでもない人の子供を身籠るなんて…やっぱり出来ません」



い、言ったよ…わたし!


ゴクリと息をのみ、視線をそらさず紫音さんを見ると、彼はゆっくりと手を伸ばし私の手をギュと握る



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