誘拐犯は…神様だったのです!
「ちょ、あの…トールさん?」
「あ?なんだよ」
「それ、どうゆう意味ですか?」
「それ?」
「ですから、怪我とか人間に危害とか…」
神様って、人間に危害を加えるの?神様なのに?
「神様って、人間を見守ったり何かを守るってイメージだったんですけど…」
「……」
私のそんな質問にトールさんはあからさまに目を大きく見開き、私にぐっと近づくと小声で囁く
「まさかお前、もしや…人間と神の蟠りを知らないのか?」
「蟠り…ですか?」
「紫音様から、なにも聞いてないのか?花嫁なのに?数年、一緒にいたのにか?」
あ…、しまった…聞いちゃいけないことだったのかな?
背中に冷や汗が流れ、視線を泳がせるとトールさんはシッと自らの唇に人差し指を当てる
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